今朝は墓参りから始まりました。
今日で先代が亡くなって丸6年が経ちました。
7年前の6月10日に食道癌が発覚し、6月22日には13時間に及ぶ手術を行いました。
ステージ4−Aという進行状態で、100件病院に行ったら
95件は手術をしないでしょうと執刀医から説明を受けました。
手術が出来なければ、本人にどう話せばいいのか、途方にくれていましたので
手術をして例え1%の回復の可能性にもすがりたい思いで手術を承諾しました。
肺移植チームや麻酔科チームも加わり、
病院の総力を上げた近年稀に見る大手術を行いました。
その日から先代は、亡くなるまで1年間、声を失うこととなります。
そこからの1年間の闘病は過酷を極め、家族も総力戦で支え、
体力の続く限り見守り続けました。
その年の11月にリンパへの転移除去手術。
翌年2月には背骨への転移除去手術を行いました。
3度目の手術説明は、憔悴した母を除いて説明を受け、
あまりの過酷さにワタシは医師の目の前で、はばかりもせず号泣し、
どうなろうともこれを最後の手術とすることを主治医に伝えました。
この後、容態は少し安定しますが、病魔は容赦せず
全身へ癌は転移していきました。
そして、6年前の今日、やっと楽になることが出来たのでした。
今でも、手術を決断したのが良かったのかどうか・・・と思うこともありますが、
本人を含めた家族全員の死への覚悟の時間だったのかもしれません。
その時間をもらう為の手術であったと思います。
ひとつの命の失うと、今まで当たり前だったことが当たり前ではないことに
気づきます。
全ては確固たる意志の下に成り立つのだということを
深く認識するようになりました。
ワタシは、加工道具を新しくしません。
父と一緒の道具を使いたいので、補修しながら使っております。
今日も父と一緒に加工しています。